薬局の事務員という仕事をしていて

今日、よく薬を貰いに来ていた年老いた旦那様が、自分の妻が先月下旬に
亡くなったと報告に来られました。
この事自体はそれほど珍しい事ではないのですが、その方は奥様の遺書と
妻が亡くなった事に対する自分の気持ちを綴った手紙を持って来られていました。
それを読むと、亡くなられるまでの数カ月間の様子が書かれていて、
もちろん大変さも伝わって来ましたが、死に対して正面から向き合っていたと
言う事を感じられ、幸せな最期だったんだよと、
まるでちょっと出来の良い小説みたいに感動してしまう内容でした。
私が勤めているお店でお薬を渡していたとはいえ、他人の所へ遺書や
自分の気持ちを綴った手紙を携えて来られると言うのは凄い事だと思います。
余程、故人のことを他人へ伝えたいという気持ちが無ければ出来ることでは
ありません。
調剤事務という仕事をいると思ったよりも死と向き合う場面あるのだなと
思った瞬間でした。

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