予定通りとも言える事でしたが、先月29日にプラチナバンド(900MHz帯)が
ソフトバンクに割り当て決定となった。
まず、7月25日よりiPhone4/4S等のSoftBank 3G・プラチナバンド対応端末向けに
サービス開始、その後LTEサービスも活用される模様。
これによりSoftBankの通信品質がどの程度向上するのか、人によってまちまちな
予想となっているが、私はかなり変わるのじゃないかと見ている。
理由は3つ。
・ドコモがFOMAプラスエリアという800MHz帯サービスを始める前、
当時の立川社長が800MHz帯の3G利用「auは少しズルイ」と語っていた。
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→auが800MHz帯メインで、3Gネットワークを運用していた事が、エリアや
繋がりやすさで有利だという事を、ドコモも認識していた。
この事は周波数帯域の近いプラチナバンドの優位性を裏付けている。
・半年前から既にSoftBankがプラチナバンド対応の基地局工事を進めている。
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→7月25日の開始当初より多くの基地局を900MHz帯対応に更新済みと思われ、
少なくとも繋がりやすさに関しては早い段階から改善する可能性が高い。
・プラチナバンド追加により、通信容量逼迫が改善される。
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→単にプラチナバンド帯域の通信特性により改善されるだけでなく、今まで割り当て
られている帯域が狭く通信容量面で不利だったのが、今回の900MHz帯割り当てにより、
全体の帯域が広がり、2GHz帯のみ対応端末の通信速度も改善する可能性が高い。
この事により、一番影響を受けそうなのは、auだと思う。
SoftBankがプラチナバンドを取得した上に、auは逆に旧800MHz帯と呼ばれる、
cdmaOne時代から使われていた帯域を7月22日に返上しないとけない。
これにより利用できる帯域が狭くなり、スマートフォンが急拡大している現状では、
ネットワークが逼迫する恐れがある。
しかも、2007年夏モデルの一部と春モデル以前の端末を利用しているユーザーは
機種変更を行う必要がある。そのため、他社へのユーザー流出が進可能性がある。
さらに、グローバル対応端末の多くは今回SoftBankが取得したプラチナバンドと
元々持っている2GHz帯対応のため、新機種発売スピードもSoftBankが有利。
auは他の2社と違い、通信規格にCDMA2000を採用しているため、端末の対応が遅い、
もしくはCDMA2000端末をメーカが作ってくれない。という状況になるため、
端末ラインナップで不利。
個人的には、iPhone4Sをせっかく発売出来たにも関わらず、後発なのに
月額料金が高く、特に機種変更で割引額を減らしているため既存のauユーザーには
割高感がある事と、キャリアメールのリアルタイム受信対応が発売から半年経った
今月中にようやく対応とやる気の無さを感じ、エリアの広さと繋がりやすさに
あぐらをかいているのじゃないかと感じます。